自由主義と社会主義 2
みんなが共同でやり、同じように食事をとるのなら、人間はできるだけサボろうとして、結果としては能率が上がりません。
中国ではそうしたやり方を、大きな鍋の飯を一緒に食うやり方、「吃大鍋飯」として批判されるようになってきました。
そこで、各家が請け負うやり方が考えられたのです。
一種の請負制です。
一定の土地の耕作を請け負ってものを作り、一定のものを納めなければなりませんが、それ以上に残ったものは自分で自由に処理をしてもいいというわけです。
・・・これは、昔の地主と小作の関係、小作が地主の土地を借り一定の小作料を払ってあとは自分が自由にできるのと似ています。
ただ、地主が国家だという点が決定的に違うが、ともあれ、これによって能率が非常に上がってきました。
このようなことはわかりきったことで、やればやるだけ剰余が出て、それが自分のものになるとすれば、能率は上がるはずです。
「萬元戸」という大変な金持ちの農家が出てきたのもそのためです。
ここに当然、所得格差が出てくるが、それは競争をすれば必然的に出てくることで、ある程度は仕方がないことです。
しかし、これによって非常に農業の能率が上がったため、それを工業にも適用していきました。